7月7日とコーンパン
2日前、どうやら七夕の節句があったらしい。
僕は最近テレビはおろかツイッターも見ていないので旬を過ぎた情報だけが人づてに入ってくる。
七夕といえば、人々が笹の葉に願いを書いた短冊を飾り、天の川に引き裂かれた恋人同士に叶えて貰おうというのが古くからの習わしである。
なんで?
幼い頃に誰しもが1度は織姫と彦星のおとぎ話を聞かされるだろう。
だが思い出してほしい。織姫と彦星は天の川に引き離され、悲しみに暮れた結果年に1回だけ会うことを許されるという話である。結論だけ言えば。
なんでそんなただのカップルにお願い事してるの?
意味がわからない。
織姫の出自に多少特別なものはあるものの、彦星に至ってはただの牛飼いなのだ。しかも二人が天の川に隔てられている原因は自業自得なのである。
それにも関わらず我々下々のものはやれずっと一緒にいられますようにだの、〇〇くんと付き合えますようにだの…
嫌がらせか?織姫と彦星への。
自分たちは一年に1回しか会えない、しかもたいてい雨が降るので1年に1回すら会えないことだってしばしばである。
かわいそうだと思わないのか?やめてあげなよ。
誰か知ってる人いたら教えてください。
それとは全く関係ないが、今日駅に行ったら改札前でコーンパンを売っていた。しかも1つ買えばもう1つ無料でついてくるらしい。
なんてお得なんだ…と、コーンパン好きな人は感涙と共に失禁すら禁じ得ないだろう。
だが1つ問題がある。
僕はコーンパンが嫌いなのだ。
別にトウモロコシは嫌いではない。むしろ好きだが、コーンパンは嫌いなのだ。
パン本来のほのかな甘みと、トウモロコシ独特の甘さが絶妙にあわない。
あの喉が嚥下を拒否してくる絶妙な甘さのどこがおいしいのかまるで理解できない。
わざわざ好きな食べ物にコーンパンを挙げるひとはいないだろうが、コーンパンが好きという人を見たことがない。
なのに、だ。あの店はコーンパンを1つ買えばもう1つついてくるのをしきりにアピールしてきた。
嫌がらせなのか?
在庫処理セールの可能性もあるが、コーンパン1筋で戦っていこうというのであれば経営戦略を見直す必要があると僕は思う。
それともコーンパンコンサルタントのような人物がバックに付いているのだろうか。
どちらにせよそんなコンサルタントはろくな物ではないはずなので縁を切る事をお勧めする。
天の川に引き裂かれたあの二人のように。