Internet Cowboy

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水いらず

母親が休みを取って大阪に1泊2日の旅行に行った。自分は呼ばれてないが、別にそれはどうでもよくて。

家族旅行に行く際に「家族水いらず」という慣用句が用いられることがある。今まで生きてきた経験則で家族だけで旅行にいくのだろうというところまでは推測できる。けどできるのはそこまでだ。水いらず。家族で旅行に行くのであれば水を待つ必要がないということだろうか。いや、多分違うな。だってどの地に誰といようが水はいるし。こまめにお店に入って休憩すれば持ち歩かなくてもいいかもだけど、それを家族旅行に行く人にわざわざ言及する必要は絶対にない。

であれば。「水を差す」という慣用句がある。無粋であることや空気を読めない人のことを指す言葉と自分の中では位置付けている。

家族水いらずの水がこのようなことを指すのであれば、家族以外の邪魔者なしで旅行に行く、という意味として取ることができる。

まあたぶんこれが正解に近いんだろうな。

 

でも、だ。それでもまだ水いらずという言葉には引っかかるものがある。

特にいらずの部分。

商品の売り文句として〇〇いらずという言葉が使われることがある。例えば野菜などを簡単に切ることができる調理機器があったとして、それの売り文句として「包丁いらず」と銘打たれる場合などだ。この場合包丁は"面倒だが避けることのできなかったもの"という文脈で扱われる。その調理機器は面倒だが避けることのできなかった包丁で野菜を切るという行為を省くことができるという点で価値が生じている。

 

ということは。「水いらず」という言葉には本来旅行に行く際には水を持って行かざるを得ないという前提があるということになる。

どうしても連れて行かないと行けなかった邪魔者。家族以外の他人、誰だろうか。案内役とか?

そういえば夫婦水いらずって言ったりもするよな。この場合子供も邪魔者って事か。

都合のいい生き物ですね、人間って。