Internet Cowboy

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鱗雲

朝に起きる。

前日の夜に上着を着たまま布団に入って、こんなことして良いのかな…と思いながら眠りについたけれど、朝の寒さからして間違いではなかったらしい。

 

いつも通りたいして時間のかからない身支度を済ませて外に出ると、自分の口から白い息が出た。今年度初観測だ。手がかじかむような寒さをもって、自転車に乗りながら冬の訪れを感じた。これからもっと寒くなって、布団から出るのもままならなくなっていくんだろうな。先が思いやられる。

日中は特に何もなかった。これもいつも通り。

 

最近の空はいかにも秋の空という感じがして、すっきりと澄んだ青にレパートリーが豊かな雲の形が面白い。空にぺったりと張り付いたような鰯雲や鱗雲を見ると、ヘラか何かでぺりぺりと剥がしてみたいなと思う。

 

家に帰ると品田遊先生の新刊「キリンに雷が落ちてどうする」が届いていた。思っていた2倍は分厚くて、ちょっと読んでみたけどもう面白い。やはりエッセイを読むのが自分は好きなんだろう。

夕食を済ませて外に出ると、コンクリートの湿った匂いがした。雨が降るのかな…朝にはやめば良いなと思う。