静岡市美術館に行ってきた話
8/29、朝10時頃からJR線を乗り継いで静岡市美術館に行ってきました。目的はバレルコレクションを観ることです。
このバレルコレクションが日本に来るのは初めてらしく、また次があるかも分からないのでいい機会だと思い行ってきました。
静岡県、長すぎ。と思いつつも静岡駅に着き、初めての土地に迷ってしまわないかと不安になりながらも静岡市美術館を目指しましたが、普通に駅から直で行けたので拍子抜けしました。
チケットは学生900円。この日はトークフリーデイらしく、館内で作品について自由に語ってOK!とのことでしたが、一人で行ったので普通に黙って見ました。
入ってすぐに展示してあったのは肖像画や静物画。まっ黒い背景がほとんどで地味だなと思い、あまり時間をかけずに見ましたが、ゴッホの"アレクサンダーリードの肖像"は鮮やかでした。
その後もいくつか気になる絵の前で多く時間をとり、スケッチをするなどして作品を見ました。自分が絵を買い付けるような気持ちで見ると好みに合ったのを見つけやすくて楽しいです。
その中で自分が一番多く時間を割いた作品はジョセフ・クロホールの"杭につながれた馬、タンジールにて"でした。
この作品は水彩画で、少ないタッチで省略して描かれ、そのぶん色遣いの秀逸さが際立っていると思いました。
僕は印象派の絵画が好きなのですが、その最たる理由は色使いにあると思っています。
寒色や暖色の使い方が非常に秀逸で、勢いのある筆のタッチも相まって、絵を見ているとその風景の空気や風を感じられるような気がします。
写実主義の絵画と違い、風景を見て心を動かしながら絵を描いていったのが伝わってきます。超絶な技巧に感嘆するよりは、小説や物語を読む様な、詩的な絵画が印象派には多くあると思っています。
作品を見たあとは、ショップでクリアファイルとポストカードを買いました。
10月まで静岡市美術館で展示をやっているので、機会があればまた行こうと思います。
ドガのリハーサルだけは写真OKでした